古河市諸川の産婦人科・内科・小児科 妊娠・出産、妊婦健診、乳幼児健診に対応 船橋レディスクリニック

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〒306-0126
茨城県古河市諸川657-3

無痛分娩

無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)のご案内

多くの妊婦様が痛みの少ない出産を望み、関心を寄せていることと思います。その願いを叶えるために、当院では、希望される方に硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。

硬膜外麻酔による無痛分娩は、欧米ではかなり前から一般的に行われている国が多くあります。日本ではこれまで無痛分娩はなかなか普及しませんでしたが、2007年2.6%⇒2016年6.1%と近年増加しており、そのニーズが高まってきています。「お産は苦しいもの、痛くて当たり前」という考えから、陣痛の痛みだけを取り去り意識もはっきりしたなかで、自分で「いきみ」を入れて出産する無痛分娩へと切り替え、赤ちゃん誕生の感動を実感しませんか?

無痛分娩 Q&A

Q1. 硬膜外麻酔による無痛分娩とはどんな方法ですか?

表面麻酔をしたのちに、背骨の間から「硬膜外腔」という場所まで針をすすめ、その針を通して柔らかい管(直径1mmくらい)を入れ、管から薬を注入して痛みを取る方法です。陣痛の痛みを感じる神経だけに効くもので、運動をつかさどる神経に影響の少ない麻酔法です。


一般社団法人日本産科麻酔学会HPより転載
Q2. 麻酔が効かなかったり、効きすぎたりということはありませんか?
分娩監視装置などでお産の進み方や赤ちゃんと母体の状態をチェックして、効き具合を見ながら調節しています。効かない場合は、チューブの入れ替えなどが必要になることもあります。
Q3. 赤ちゃんへの影響はありませんか?
硬膜外麻酔は、妊婦様の陣痛の痛みだけを麻痺させるものですから、心配はありません。
Q4. お産への影響はありませんか?

一般的に、分娩が長引きやすく陣痛促進剤の使用や器械分娩(吸引分娩・鉗子分娩)の率が上昇すると言われています。帝王切開率は無痛分娩をしてもしなくても変わりありません。

当院では、原則として陣痛が始まってある程度子宮口が開いてから麻酔を使用するので、陣痛促進剤の使用が増えることはありません。ただし、吸引分娩になる率は、麻酔を使用しない場合に比べて約2倍になります。(2019年データによると無痛分娩の64.3%が吸引分娩でした)

Q5. 副作用が心配ですがどのようなものがありますか?

硬膜外無痛分娩時によく起こる副作用には ①足の感覚が鈍くなったり力が入りにくくなる ②低血圧 ③尿をしたい感じが弱い、尿が出しにくい ④かゆみ ⑤体温上昇 ⑥吐き気・嘔吐があります。これらは、分娩後に麻酔の効果が切れれば元に戻ります。

また、稀に起こる合併症として、①硬膜穿刺後頭痛 ②お尻や太ももの電気が走るような感覚(放散痛) ③血管内や脊髄くも膜下腔に麻酔の薬が入ってしまうことにより麻酔の効果が強く急速に表れること ④硬膜外腔や脊髄くも膜下腔に血のかたまり、膿(うみ)のたまりができて神経を圧迫すること があります。麻酔を担当する医師・観察する助産師や看護師は重大な合併症がおきないように十分に注意していますが、もし発生した場合には緊急の対応(治療薬の投与や人工呼吸)などが必要になります。

Q6. 無痛分娩をするにあたっての心得を教えてください。

事前に十分な説明を聞いてご理解いただいた上で選択していただきたいと考えています。

そのためにも、早めに医師・助産師に相談されることをお勧めします。どうするか悩んでいるときには、何度でもかまいませんのでご相談ください。陣痛が来てからの申し出には応えることができない場合もありますので、ご了承ください。また、分娩をすることに変わりはありませんので、妊娠中の健康管理には十分注意してお産に臨みましょう。

その他詳しくは「無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)を検討・希望されている方へ」PDFをご覧ください。
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~硬膜外麻酔分娩についてはこちらで詳しく説明されています~
《日本産科麻酔学会》: https://www.jsoap.com/general/painless

また、当院の無痛分娩は、日本専門医機構認定 産婦人科専門医、日本麻酔科学会認定 指導医の入駒慎吾医師の経営する株式会社LA Solutions(無痛分娩コンサルティング業)と契約し、緊急時の電話対応を受けることで安全性向上に努めています。
《株式会社LA Solutions》: https://62solutions.co.jp/

当院の硬膜外麻酔のデータ

2017年

分娩数 278

無痛分娩 43(15.5%)
帝王切開 37(うち予定帝王切開 24)

2018年

分娩数 242

無痛分娩 35(14.5%)
帝王切開 23(うち予定帝王切開 16)

2019年

分娩数 258

無痛分娩 42(16.3%)
帝王切開 40(うち予定帝王切開 21)

当院は1994年開業ですが、無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)は1999年末から始めました。
2014年ころから、無痛分娩を選択される方が増えています。
そして2019年末までに 572 件の無痛分娩を行いました。

無痛分娩施設情報一覧

下記の内容は分娩施設がJALAサイトに登録した情報を一覧表にしたものです。
JALAサイトが当該情報の登録内容を保証するものではありません。

施設属性
施設ID 10038
郵便番号 3060126
住所1 茨城県 古河市
住所2 諸川657-3
電話番号 0280-76-0386
無痛分娩に関する情報公開
  無痛分娩情報公開中のページ個別URL http://www.funabashi-lc.jp
  当該情報公開ページの最終更新日 2019-08-14
産婦人科と麻酔科の勤務医師数
集計年月日 2019-08-14
産婦人科と麻酔科の合計常勤医師数 1名
  産婦人科医師数 1名
産婦人科と麻酔科の合計非常勤医師数 1名
  産婦人科医師数 1名
分娩取扱実績
集計対象期間 2017-01-01~2017-12-31
全分娩取扱数 278件
非無痛経腟分娩件数 198件
無痛分娩件数 43件
帝王切開分娩件数 37件
無痛分娩に関する対応方針とマニュアル等の整備状況
希望による無痛分娩の受け入れ有無 あり
無痛分娩の導入対象 原則は自然陣発後
  その他 妊婦様の希望
鎮痛の方法
  硬膜外麻酔実施の有無 あり
  CSEA実施の有無 なし
無痛分娩の標準的な説明文書のウエブ公開の有無 あり
  説明文書による同意取得の有無 あり
無痛分娩マニュアルの有無 あり
無痛分娩看護マニュアルの有無 あり
無痛分娩に関する設備及び医療機器の配備状況
麻酔器の有無 あり
除細動器(又はAED)の有無 あり
母体用生体モニターの有無 あり
蘇生用設備・機器の有無 あり
緊急対応用薬剤の有無 あり
急変時の体制
急変時の体制 自施設で一次対応後、他施設と連携
他施設連携時の重症母体搬送先
  医療機関名 筑波大学病院 茨城西南医療センター病院
  搬送方法 救急車 看護師 医師同乗
  搬送時間 30分~2時間
他施設連携時の重症新生児搬送先
  医療機関名 筑波大学病院 茨城西南医療センター病院 土浦協同病院
  搬送方法 救急車 看護師同乗
  搬送時間 30分~2時間
産婦人科常勤医の総人数 1名
  上記産婦人科常勤医のうち
  母体救急蘇生法講習会受講者数
JCIMELS:1名
産科勤務助産師・看護師の総人数 20名
  上記産科勤務助産師・看護師のうち
  母体救急蘇生法講習会受講者数
JCIMELS:4名
  上記産婦人科常勤医のうち
  新生児救急蘇生法講習会受講者数
NCPR:1名
  上記産科勤務助産師・看護師のうち
  新生児救急蘇生法講習会受講者数
NCPR:3名
危機対応シミュレーションの実施の有無とその内容
実施の有無 なし
無痛分娩麻酔管理者について
氏名 船橋宏幸
所有資格 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
日本産婦人科医会偶発事例報告・妊産婦死亡報告事業への参画状況
日本産婦人科医会偶発事例報告への参画の有無 あり
妊産婦死亡報告事業への参画の有無 あり